研究のタイプ: レビュー/サーベイ論文

[各国の機器を隔離した居住内電力周波数磁界の比較] review

Comparison of residential power-frequency magnetic fields away from appliances in different countries

掲載誌: Bioelectromagnetics 1999; 20 (4): 244-254

本論文の目的は、各国の住宅の電力周波磁界の測定を確認し、家電製品を離した場合の平均磁界が国毎で比較した場合高いかどうかを求めるものである。本論文には、北米14軒、イギリス5軒、他のヨーロッパから8軒、合計27件の対象とし、住宅内の磁界測定を行った。それぞれの研究結果に関して対象国の平均磁界を表すものとはいえないさまざまな要因を確認し議論を加えた。磁界分布は通常、ログ正規であり、幾何平均を使用し要約される。米国の長期の平均背景磁界幾何平均概算値のもっとも適切な値は、60-70nT、イギリスで約36-39nTである。他の国では、平均磁界に関して確定的な結論を導くには研究が不十分である。個人ばく露の測定は、背景磁界よりも高い値になっており、おそらくこれは製品からのまた、家庭にあるその他の発生源からばく露されるためであろう。背景磁界に対する個人ばく露の比率は、平均約1.4である。

ばく露