[ばく露源との関連で見た疾患発生の空間分布についての三次元点過程モデル] tech./dosim.

この研究は、脳腫瘍と携帯電話使用による無線周波電磁界ばく露との関連の調査において、脳腫瘍の空間分布をどのように調査に組み入れるかの方法論として点過程モデルの適用を検討した。点過程モデルは、環境疫学において潜在的ハザード発生源周辺での疾病の空間的集積の研究に用いられる。本研究のモデルでは、発生源は使用者が携帯電話を当てる耳、空間分布はある地域内の疾病分布ではなく、患者群の一標本における腫瘍の空間分布とする。それにより、腫瘍と電話（使用耳）との距離をノンパラメトリック的にモデル化し、共変数をモデルに組み込み、距離の効果を検定する方法を示した。最後にインターホン研究のデータのサブセットにこのモデルを適用して、モデルを説明している。