この研究は、経頭蓋直流電流刺激(tDCS)において皮質運動野の興奮性変化の誘導に最適な陽極の位置を探索する目的で、健常な被験者(n=16)において3条件の刺激を実施した。(i) 運動誘発電位(MEPs)により決定した運動皮質の手領域のホットスポット(従来のtDCSで使用されている)に陽極電極を置いた真の刺激、 (ii) 電流のシミュレーション計算による電流密度最大部位が運動皮質の手領域になるような位置に陽極電極を置いた真の刺激、(iii) 擬似刺激である。その結果、運動皮質の興奮性は、2条件の真の刺激で高まったが、擬似ばく露では変化しなかった;全ての被験者において、シミュレーション計算による電流密度最大部位は従来のホットスポットの位置より後方であったが、こちらの方が興奮性は高かった、と報告している。
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