[糖尿病性足部潰瘍の治療における超低周波磁界の全身的適用の有効性および安全性の評価:第II相データ] med. app.

Efficacy and safety evaluation of systemic extremely low frequency magnetic fields used in the healing of diabetic foot ulcers - phase II data

掲載誌: Arch Med Res 2015; 46 (6): 470-478

この研究は、糖尿病性足部潰瘍(DFUs)の患者(n=26)を、超低周波磁界(ELF-MF:120Hz正弦波、実効値0.4-0.9mT)へばく露する血液量の異なる2つのばく露群に分け、ELF-MFの潰瘍治癒効果を比較した。前腕ばく露群は、前腕部への1日2時間のELF-MFばく露を週2回(セッション当たりばく露する血液量3.6Lと推定)、胸部ばく露群は、胸部への1日25分間のELF-MFばく露を週2回(同162.5L)で、治療期間は100日または完全治癒までとした。また、潰瘍の再発およびELF-MFの悪い副作用を短期的(<1年)および長期的(3.4-7.8年)に追跡観察した。その結果、治癒に要した期間は、前腕ばく露群61.48±33.08日、胸部ばく露群62.56±29.33日で、両群にばく露血液量への依存は見られなかった;追跡期間中、同一部位での再発および悪い副作用はなかった、と報告している。

ばく露