[原核生物と真核生物で違いがある高強度パルス磁気刺激に対する生存反応] tech./dosim.

Differential viability response of prokaryotes and eukaryotes to high strength pulsed magnetic stimuli

掲載誌: Bioelectrochemistry 2015; 106 Pt B: 276-289

この研究は、真核細胞の生存に影響を与えずに細菌(原核細胞)の不活化を行うために、高強度のパルス磁界(PMF)が有効か否かを検討する実験を行った。PMF(振幅1-4T、パルス幅40ミリ秒のパルスを30発与えた)ばく露に対する生存反応を、種々の細胞で調べた。実験したのは、原核細胞として、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、表皮ブドウ球菌、大腸菌、真核細胞として、マウス筋芽細胞C2C12、ヒト間葉幹細胞hMSCsである。その結果、原核細胞では、4TのPMFばく露で、生存率の低下(60-70%)、細胞内活性酸素種レベルの上昇(2.5倍)、倍加時間の延長が見られた;一方、同じPMFばく露条件で、2種の真核細胞には急性の細胞毒性作用が見られなかった、と報告している。

ばく露