[新たに開発されたスマートフォンのアプリケーションを用いた成人の携帯電話使用の自己報告の検証] tech./dosim.

Validating self-reported mobile phone use in adults using a newly developed smartphone application

掲載誌: Occup Environ Med 2015; 72 (11): 812-818

この研究は、携帯電話使用の健康影響に関する疫学研究の解釈を妨げているばく露評価の不確かさに関連して、成人が自己申告した携帯電話使用および行動を検証するために、新たに開発されたスマートフォンのアプリケーション(app)を用いた調査を実施した。参加者はオランダの107人(平均年齢41.4歳)。自分のスマートフォンにappをダウンロードするか、または調査用スマートフォンの提供を受けて4週間使用した。このappは、通話、メール、データ転送の回数と所要時間、頭側性、ハンズフリーキット使用の有無を記録した。app使用の前および6ヵ月後に自己申告の携帯電話使用についてインタビュ−による質問票調査を実施した。その結果、通話の回数と時間についての申告値(6ヵ月後)とapp記録値との幾何平均比(GMR, 95%信頼区間)およびスピアマンの相関係数(r)はそれぞれ、GMR=0.65 (0.53-0.80)、r=0.53; GMR=1.11 (0.8-1.42)、r=0.57であった;右側使用を自己申告した人では、全通話時間の70.7%で右側使用しており、左側申告の場合は66.2%であった、と報告している。

ばく露