[輪状甲状筋の皮質延髄路運動誘発電位として記録された皮質延髄路の反対側および同側投射経路の興奮性] med. app.

Excitability of contralateral and ipsilateral projections of corticobulbar pathways recorded as corticobulbar motor evoked potentials of the cricothyroid muscles

掲載誌: Clin Neurophysiol 2015; 126 (8): 1570-1577

この研究は、反対側および同側の皮質延髄投射経路の興奮性をナビゲーションガイド付き経頭蓋磁気刺激(nTMS)および経頭蓋電気刺激(TES)を用いて調べた。健康被験者(n=11)ではnTMSにより、両脳半球における喉頭筋の一次運動野(M1)がマッピングされ、かつ右側輪状甲状筋からの皮質延髄運動誘発電位(CoMEPs)が記録された。左頭蓋骨切除術中の患者(n=15)ではTESにより、両側の輪状甲状筋からのCoMEPsが記録された。その結果、健康被験者でのnTMSおよび開頭術中の患者でのTESのいずれによっても、輪状甲状筋からの CoMEPsの振幅は反対側経路の方が同側経路より有意に大きかった;したがって喉頭筋への皮質延髄投射経路は、反対惻優位ながら両側性であることが確認された、と報告している。

ばく露