[900MHz無線周波電磁界にばく露した雄マウスにおける優性致死突然変異試験] med./bio.

Dominant lethal mutation test in male mice exposed to 900MHz radiofrequency fields

掲載誌: Mutat Res Genet Toxicol Environ Mutagen 2015; 792: 53-57

この研究は、成獣ICR雄マウスに900MHzの連続波無線周波電磁界RF電力密度1.6mW/cm2、全身平均SAR 0.731W/kg) を1日4時間、15日間のばく露を与え、ばく露後、雄マウスを1匹ずつケージに入れ、それぞれのケージに成熟した未交尾の雌マウス3匹と交配させた。1週間後に、各ケージから雄マウスだけ取りだし、1匹ずつ新しいケージに入れて同様に雌マウス3匹と交配させた。同様のプロセスを4週間繰り返した。また擬似ばく露群、ポジティブ対照群(2Gyのガンマ線急性ばく露)を用意し、同様のプロセスを繰り返した。全ての雌マウスは妊娠または推定的な交尾から18日目に屠殺され、子宮内が検査された。その結果、RFばく露の雄マウスと交配した無ばく露雌マウスの妊娠率、着床数、生存胎仔数、死亡胎仔数は、擬似ばく露雄マウスと交配した雌マウスのものと有意差がなかった;ガンマ線ばく露の雄マウスと交配した雌マウスでは、前述の指標での有意差が4週間の全ての交配実験において一貫して見られた、と報告している。

ばく露