研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[最近従事したばかりの磁気共鳴イメージング(MRI)操作者の小集団における自覚症状およびその経過] epidem.

Subjective symptoms and their evolution in a small group of magnetic resonance imaging (MRI) operators recently engaged

掲載誌: Electromagn Biol Med 2015; 34 (3): 262-264

この研究は、医学部大学院・放射線医学に在籍中で、MRI業務に従事して1年未満の医師(n=17:男性9名、女性8名:平均年齢32.9±3.71歳)を対象に、特別に作成した質問票を用いて自覚症状調査を実施した。その結果、16人(94%)が、MRI業務中に、調査した症状の内の少なくとも1つがあると報告した;報告が多かった症状は、眠気/疲労感(88%)、集中困難(82%)、頭痛(76%)、睡眠障害(47%)、吐き気(47%)、動性錯覚(47%)、めまい(35%)であった;初めの2つは、オペレータの多くがMRIとの関連を主観的に感じていた;症状は15分間以上出現して、多くの場合ばく露終了後30分程度で消失した;13人(81%)において、少なくとも週1回、症状が現れた;他の調査に比べて有病率が高いが、被験者の大半(77%)では4-8週以内に症状の軽減をみた、と報告している。

ばく露