[事前スクリーニングされた集団における椎弓切除術後症候群のための錯感覚を伴わない高密度脊髄刺激:前向き症例集積研究] med. app.

Paresthesia-Free High-Density Spinal Cord Stimulation for Postlaminectomy Syndrome in a Prescreened Population: A Prospective Case Series

掲載誌: Neuromodulation 2016; 19 (3): 260-267

この研究は、事前スクリーニングにより、従来式の脊髄刺激(SCS:60Hz/350μ秒)への反応性、および一週間試行された閾値以下の高密度(HD)脊髄刺激(1200Hz/200μ秒、振幅は錯感覚発生閾値の90%)での痛み軽減反応が確認された椎弓切除術後症候群の患者(n=15)を対象に、従来式SCSと閾値以下HDのSCSの痛み軽減効果を無作為クロスオ−バーデザインで比較する本試験(各条件での2週間セッションを4回)を実施した。その結果、閾値以下HDのSCSへの反応性が認められたのは15人中の4人であった;痛み自己評価尺度の平均は、従来式、閾値以下HD、擬似刺激でそれぞれ5.32点、2.29点、6.31点で、HDと擬似刺激には有意差があった;試験終了後、全員が閾値以下HD法の方を継続治療に選んだ;従来式SCSに随伴する錯感覚は痛み軽減に必要ではないことが示された、と報告している。

ばく露