研究のタイプ: レビュー (治療に関する研究)

[脳卒中後失語症の患者のための低周波反復経頭蓋磁気刺激:メタ分析] review

Low-frequency repetitive transcranial magnetic stimulation for patients with aphasia after stoke: A meta-analysis

掲載誌: J Rehabil Med 2015; 47 (8): 675-681

この研究は、脳卒中後失語症の患者における低周波の反復的経頭蓋磁気刺激の効果をメタ分析により評価した。2014年までに公表された、このテーマの無作為化対照試験(RCTs)の論文を検索し、アウトカムとして、呼称(物の名をいう)、復唱、理解(命じられたことへの反応)、脳の興奮性の変化、および副作用を取り上げた。その結果、同定された879件の論文から、方法論の質が高い4件のRCTsが最終分析された;統合データでは、脳卒中後失語症への低周波反復経頭蓋磁気刺激の効果は、呼称(標準化平均差(SMD)0.51:95%信頼区間(CI)0.16-0.86)および脳の興奮性変化で有効であった;復唱(SMD 0.31:95%CI -0.04-0.65)、理解(SMD 0.31;95%CI -0.14-0.75)の変化は有意ではなかった;副作用の報告はなかった、と報告している。

影響評価項目

ばく露