研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[絞扼性神経損傷ラットモデルの末梢神経に与えられたパルス化無線周波電磁界の影響] med./bio.

The Effect of Pulsed Radiofrequency Applied to the Peripheral Nerve in Chronic Constriction Injury Rat Model

掲載誌: Ann Rehabil Med 2015; 39 (5): 667-675

この研究は、外科的な絞扼性神経損傷(CCI)を施したSD雄ラット(n=19)の損傷された後肢坐骨神経の近位部に照射したパルス無線周波(PRF)の影響を調べた。CCI手術7日後に、損傷した後肢の機械的刺激に対する引込め反応の頻度および熱刺激に対する引込め反応の潜時を測定した。その後、ラットをCCI群(n=9:手術のみ)とCCI+PRF群(n=10:手術7日後からPRF処置開始)に分け、その直後と7日間のPRF処置後に同様の引込め反応を測定した。また腫瘍壊死因子α(TNF-α)の発現を分析した。その結果、PRF前は、両群の引き込め反応に差がなかった;PRF処置後では、CCI+PRF群において、反応頻度が低下し、反応潜時が延長した;またCCI+PRF群では脊髄および坐骨神経のTNF-αの免疫活性が低下した、と報告している。

ばく露