[マイクロ波にばく露した人工う蝕の再石灰化に関するFT-ラマン分光法による研究] tech./dosim.

FT-Raman Spectroscopy Study of the Remineralization of Microwave-Exposed Artificial Caries

掲載誌: J Dent Res 2016; 95 (3): 342-348

この研究は、う歯の非侵襲的治療法の候補として、高周波マイクロ波エネルギー(ME)を用いたミュータンス菌(学名Streptococcus mutans)の死滅に基づく新しいアプローチを検討した。まず培養系で、>99%のミュータンス菌のMEによる死滅を実証した。次に1本の歯から採取した8個のエナメル質片のベースライン値として、各片につき12か所のミネラル濃度をフーリエ変換(FT)ラマン分光法で測定した後、全ての標本にミュータンス菌の酸性バイオフィルムを付着させて、6日間、エナメル質表面の脱灰を促した。その次に、標本の半数にMEばく露を与え、他の半数は対照として、次に全ての標本に再石灰化プロトコルの処置(24時間当たり45分間×2回のトリプティックソイブロスばく露、残りの時間は再石灰化液に浸潤させる)を10日間行った。最後に全標本を洗浄して、FTラマン分光法で各片12か所のミネラル濃度を再度測定した。脱灰したエナメル質片への再石灰化プロトコルの効果を、ベースライン値に対するミネラル量の割合(%)で表した結果、マイクロ波ばく露群では総体として100%、対照群では40%であり、有意差が認められた、と報告している。

ばく露