研究のタイプ: 治療に関する研究 (experimental study)

[外因誘導性の脳活性化はトップダウン調節により神経活動を調節する:電気的脳刺激のための概念モデル] med./bio.

Exogenously induced brain activation regulates neuronal activity by top-down modulation: conceptualized model for electrical brain stimulation

掲載誌: Exp Brain Res 2015; 233 (5): 1377-1389

この研究は、「経頭蓋直流刺激tDCS)による脳の活性化はトップダウン調節を開始させる」および「慢性ストレスがこの作用を破壊する」という仮説を、60日齢ウィスター雄ラット(n=78)で検証した。ラットを、ストレス無しのtDCS群および擬似的tDCS群、ストレス有りのtDCS群および擬似的tDCS群に分けた。慢性ストレスは11週間の拘束ストレス、tDCSは8日間実施した。脊髄脳幹海馬脳由来神経栄養因子BDNF)レベルによる神経活動性の評価、および機械的痛み刺激への反応性の評価を行った。その結果、tDCSは、ストレス無しの動物においてのみ、下行性調節系(脊髄脳幹)のBDNFレベルを低下させる;tDCSは、ストレス誘導性異痛症を回復させ、ストレス無しの動物では痛み閾値を上昇させる、と報告している。

ばく露