[Wi-Fi装置からの長期の無線周波放射はラットの種々の組織にDNA損傷を誘導するか?] med./bio.

Does prolonged radiofrequency radiation emitted from Wi-Fi devices induce DNA damage in various tissues of rats?

掲載誌: J Chem Neuroanat 2016; 75 Pt B: 116-122

この研究は、成獣雄ウィスターアルビノラット(n=16)をばく露群、擬似ばく露群(それぞれn=8)に分け、ばく露群には2.4GHzの無線周波電磁界RF放射へのばく露を1年間与えた。ばく露(および擬似ばく露)の終了後、脳、肝臓腎臓皮膚、睾丸の組織のDNA損傷単細胞ゲル電気泳動法(コメットアッセイ)で検査した。その結果、DNA損傷の指標の1つである% tail DNA値(テール中のDNA量の細胞の全DNA 量に対する割合)は、ばく露群の脳、肝臓腎臓皮膚対照群より増加したが、どれも有意ではなかった;睾丸組織のDNA損傷のみが有意に増加した、と報告している。

ばく露