[携帯電話基地局からのRF-EMFへの居住環境ばく露:モデル予測値と個人および住宅での測定値の比較] tech./dosim.

Residential exposure to RF-EMF from mobile phone base stations: Model predictions versus personal and home measurements

掲載誌: Sci Total Environ 2016; 550: 987-993

この研究は、開発した地理空間RF-EMF伝搬地図(NISMap)による住宅住所での携帯電話基地局RF-EMFばく露の予測値が、個人ばく露の48時間測定値の良い代替指標になり得るか、さらには、その関連性に都市化度がどのように影響するかを検討した。まず、無作為標本抽出した9563件の住所でのNISMap予測値(高さ4.5mでの)を用い、このうちの47件について、個人ばく露測定およびNISMap予測値の寝室での高さでの再評価を行った。これらのデータに基づき、NISMap予測値の精度を決定するいくつかの指標を算出した。予測値と比較した測定値は、ExpoM3での個人の48時間測定、在宅時の測定、および夜間(0:00-8:00AM)の測定、寝室でのEME-SPY 140によるスポット測定によった。モデル予測値の精度を都市化度の大小で比較した。その結果、予測値と測定値のスピアマンの順位相関係数はいずれもまずまずの大きさであり、個人の48時間測定0.47、在宅時測定0.49、夜間測定0.51、およびスポット測定0.54であった;都市化の高度地域と低度地域の間に、相関の明瞭な違いは見られなかった、と報告している。

ばく露