この研究は、単一周波数での数値計算ドシメトリのためのFDTD法における解の収束を判定し、計算を終了させるために、FDTD計算値の振幅と位相を時間領域でトレースし、両者を同時に判定する新しいアプローチを提案した。100kHzから100MHzまでの周波数範囲において、一様な誘電球モデルでの解析解との比較によりこのアプローチの妥当性を検証し、全身平均SAR値での差が9%未満であることを確認した；また、FDTD法における解の収束は、透磁率、導電率、時間ステップ間隔のみに関連することを見出した；最後に、10MHzの中間周波において、平面波全身ばく露および無線装置からの局所的ばく露した日本人成人解剖学的モデルでの数値計算にこのアプローチを適用した、と報告している。
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