[EMFは低酸素による損傷に対し熱ショックタンパク質70活性化を介して心筋細胞を保護する] med./bio.

EMF protects cardiomyocytes against hypoxia-induced injury via heat shock protein 70 activation

掲載誌: Chem Biol Interact 2016; 248: 8-17

この研究は、著者らの設定した仮説「低酸素傷害で変化したカルシウムイオン恒常性電磁界EMFばく露が回復させ、心筋を保護する可能性がある」を検証した。その結果、新生仔SDラットから単離した心筋細胞を低酸素(1% O2, 5% CO2, 37 °C)にばく露すると生じる心筋損傷および肥大が、EMFとともに低酸素ばく露した心筋細胞では改善されていた;また、EMFばく露は低酸素筋細胞熱ショックタンパク質70(HSP70)のmRNA発現を有意に増加させた;HSP70阻害剤の添加によりEMF誘導性の心筋保護作用がほぼ完全に阻害された、と報告している。

ばく露