[アフリカツメガエルの卵および精子の形成過程でのGSM様無線周波照射の影響] med./bio.

この研究は、アフリカツメガエルの正常雌＋正常雄（N(F)+N(M)：対照群）、正常雌＋RFばく露を受けた雄（N(F)+RF(M)）、以下同様にRF(F)+N(M)、RF(F)+RF(M)の各組から得られた胚の発達を調べることにより、卵形成および精子形成に対するGSM様無線周波電磁照射（RF-EMR）の影響を調べた。成体の雌雄のカエルへのばく露は、900MHz、2WのRF-EMR (SAR値1.0W/kg)を毎日8時間、5週間継続した。その結果、N(F)+RF(M)の胚での異常発生率および死亡率は、N(F)+RF(M)での2.2%および0.0%に対し、N(F)+RF(M)では3.3%および8.3%、RF(F)+N(M)では11.7%および11.7%、RF(F)+RF(M)では11.7%, and 15%であった；胚の体長における対照群との有意差はRF(F)+RF(M)で見られたが、他の2群では有意差がなかった；卵形成期ばく露に当たるRF(F)+N(M)の場合、対照群に比べ、子孫の攻撃的行動が多かった、と報告している。