[多項式カオス分解を用いたアップリンクモード3Gタブレットおよびダウンリンクモード3Gフェムトセルへの1歳児のばく露評価] tech./dosim.

Exposure assessment of one-year-old child to 3G tablet in uplink mode and to 3G femtocell in downlink mode using polynomial chaos decomposition

掲載誌: Phys Med Biol 2016; 61 (8): 3237-3257

この研究は、無線周波RF)技術である3Gタブレット(1940 MHzアップリンクモード)および3Gフェムトセル(2100 MHzダウンリンクモード)への1歳児のばく露について、幼児リアルモデルでシミュレーション計算した。出力は2つとも250mWとした。RF機器と幼児モデルとの位置関係の変化によるばく露の変動を、多項式カオス分解に基づく確率ドシメトリによりを検討した。これにより、発生源とのあり得る位置関係の全範囲におけるばく露を簡単迅速に調査できる全身平均WB)SARおよび各組織のSARの代替モデルが構築できた。その結果、WB SARの最大値は、アップリンクモードで9.5mW/kg、ダウンリンクモード65μW/kgであり、ICNIRPガイドライン(1998)の限度値内であった;2つのモードのいずれにおいても、全組織SARが最も高い組織皮膚、眼、陰茎、ピークSARが最も高いのは骨、皮膚筋肉であった;幼児のばく露に大きな影響を及ぼすのは位置の変化であった、と報告している。

ばく露