[解剖学的差異が電磁界、SAR、および温度変化に及ぼす影響] tech./dosim.

Effects of Anatomical Differences on Electromagnetic Fields, SAR, and Temperature Change

掲載誌: Concepts Magn Reson Part B Magn Reson Eng 2016; 46 (1): 8-18

この研究は、MRI検査中の患者のRF安全を目的とした数値シミュレーションにおいて、モデルの解剖学的差異がMRI送信磁界(B1 +)分布、SAR分布、温度上昇(ΔT)に与える相対的影響を調べた。計算では、幾何形状を若干変化させた何種類かの一様ファントムモデルおよびウシファントム、および2種類の人体ファントムを用い、一つの表面コイルを各モデルに隣接させた。ウシファントムでの実測として、MRサーモメトリおよびB1 +マッピングを行った。その結果、B1 +分布はシミュレーションと実測が良く一致したが、SARおよびΔTの最大値では大きな差異が生じた;現在、シミュレーションの前段として、組織電気特性分布が未知の患者の代替として既存モデルを用いることの妥当性検討にB1 +分布の比較が行われるが、それにのみ信頼をおくことには注意が必要である、と報告している。

ばく露