[磁界ばく露シナリオにおける体内電界強度に関連する身体姿勢や皮膚モデリングの重要性について] tech./dosim.

On the importance of body posture and skin modelling with respect to in situ electric field strengths in magnetic field exposure scenarios

掲載誌: Phys Med Biol 2016; 61 (12): 4412-4437

この研究は、50Hz一様磁界へのばく露シナリオでの体内電界強度に対する身体姿勢や皮膚モデリングの影響を評価した。現在の参考レベルおよび最大許容ばく露値は、標準的姿勢で直立、両腕は側方に下ろし、金属物体との接触無しという前提条件で得られた基本制限から導かれている。この研究では、さまざまな姿勢(腕を組んで大きな誘導ループが作られた状態などを含む)、皮膚皮膚の接触、皮膚と金属の接触、皮膚モデル(単層、2層)について検討した。その結果、ループを作った姿勢は、皮膚皮膚あるいは皮膚と金属の接触部での電流密度および体内誘導電界の高度集中のため、標準的姿勢の場合に比べ、体内誘導電界の最大値はかなり高くなる可能性が示された;低導電性の角質層には電流制限効果があるため、角質層のそのような効果を考慮しない単層皮膚モデルを用いた人体モデル計算では、参考レベルを超過しない状況で体内誘導電界基本制限を超過する結果を示す可能性がある、と報告している。

ばく露