[日常環境での無線周波電磁界ばく露監視を目的としたポータブルばく露計の使用] tech./dosim.

Use of portable exposimeters to monitor radiofrequency electromagnetic field exposure in the everyday environment

掲載誌: Environ Res 2016; 150: 289-298

この研究は、環境中の無線周波電磁界RF-EMF)の空間的、時間的変動について代表性のある値を効率的に得るためのモニタ・プロトコルについて、ポータブルばく露計による公的区域でのRF-EMF測定を実施して検討した。バックパックにExpoM-RFを取り付けて、スイス国内の20の自治体から51箇所の屋外微小環境(都市中心部5箇所、住宅地域中心部5箇所、住宅地域非中心部5箇所、田園地域の住宅区域15箇所、田園地域中心部15箇所、工業地域6箇所)中を歩き回り、RF-EMF測定した。調査地域間の移動中、公共交通機関(バス、列車、トラム)中の測定も行った。測定は、2014年3-7月に実施した。ある微小環境内の空間代表性を評価するため、各環境において、約1kmの交差する経路2つで測定した。各環境での再現性を評価するため、2-4ヵ月後に同じ経路での測定を反復した。主要な結果として、ダウンリンクへのばく露が屋外環境では最も意味を持ち、それは都市化につれて上昇した;アップリンクは公共交通機関で意味を持つだけであった;2-4ヵ月以内の反復で得られた測定値には高い再現性が見られた;今回のアプローチは環境RF-EMFばく露の監視に有用であり、数年間の時間トレンドの調査などが可能になるであろう、と報告している。

ばく露