[静磁界による破骨細胞分化の調節] med./bio.

Regulation of osteoclast differentiation by static magnetic fields

掲載誌: Electromagn Biol Med 2017; 36 (1): 8-19

この研究は、以前に、さまざまなレベルの静磁界SMF):低(500nT)、弱(GMF:地磁気レベル)、中(0.2T)、高(16T)が骨芽細胞分化に及ぼす影響(16Tでは正、500nTおよび0.2Tでは負)が、破骨細胞分化に対しては逆転するという仮説を提出したことを踏まえ、前破骨細胞であるRaw264.7細胞から破骨細胞への分化に対するSMFの影響を詳細に実験した。その結果、500nTおよび0.2Tでは、破骨細胞分化促進され、16Tでは抑制された;ほぼ全ての破骨細胞生成遺伝子発現が500nTおよび0.2Tのばく露下で上昇し、16Tでは低下したなどの知見が観察されたことから、総合すると仮説は支持されたと報告している。

ばく露