[三叉神経細胞は携帯電話放射を検出する:熱的または非熱的かは問題ではない] med./bio.

Trigeminal neurons detect cellphone radiation: Thermal or nonthermal is not the question

掲載誌: Electromagn Biol Med 2016: 123-131

この研究は、「温熱感受性三叉神経が、携帯電話放射により顔面に生じる熱の変換器として働く。その働きは求心性信号の認知過程での変化として立証される」という著者の仮説をボランティア実験で検討した。ヒトボランティア(n=10)は、音刺激皮膚刺激低周波電磁刺激のない状態で、顔右側面に携帯電話からの1GHz電磁放射を受けた。脳電図(EEG)に現れる認知過程を再帰定量化解析(非線形的手法)した。温熱感受性神経細胞の理論上の熱的感度は、熱変換で期待される膜電圧の変化を熱雑音性膜電圧変動と対照することで推定した。各ボランティアにおいて、12秒間の試行を62回繰り返し、データを取得した。その結果として、三叉神経は、携帯電話で生じる皮膚温上昇をはるかに下回る温度変化を検出する能力がある;模擬的な携帯電話放射は、放射誘導した熱的求心性信号の非線形認知過程に関連して脳電気的活動に影響を与えると著者は考察している。

ばく露

研究助成