[脳への無線周波電磁界急性ばく露後のラットにおけるグリア細胞マーカおよび感情記憶] med./bio.

Glial markers and emotional memory in rats following acute cerebral radiofrequency exposures

掲載誌: Environ Sci Pollut Res 2016; 23 (24): 25343-25355

この研究は、無線周波電磁界の高レベルSARばく露で引き起こされるとの先行報告があるアストログリア増殖について、神経損傷および機能異常との関連を調べた。また、可能性のある毒性マーカとしてβアミロイド1-40(Aβ 1-40)ペプチドのレベルを調べた。SD雄ラットに各SARレベル(0、1.5、6W/kg)での15分ばく露、および6W/kgでの45分ばく露を行い、ばく露後に記憶感情、運動に関する行動テストを実施した。脳の6部位におけるグリア線維性酸性タンパク質(GFAP:全細胞および細胞質分画)、ミエリン塩基タンパク質(MBP)、およびAβ 1-40を酵素免疫測定法で定量した。その結果、1.5W/kgばく露で、線条体での全細胞GFAPが増加した(+114 %);6W/kgばく露(15分)で、長期記憶の低下、および海馬および嗅球での細胞質GFAP増加が見られた(+119 %および+46 %);MBPまたはAβ1-40の発現に変化はなかった、と報告している。

ばく露

研究助成