[スイスの青少年における無線周波電磁界への個人ばく露測定] tech./dosim.

Personal radiofrequency electromagnetic field exposure measurements in Swiss adolescents

掲載誌: Environ Int 2017; 99: 303-314

この研究は、スイスの思春期層の調査参加者(n=90:13-17歳)に、ポータブル型RF-EMF測定器を用いて、470-3600MHzの周波数範囲の13バンド別の個人ばく露測定を実施した(調査期間2013年5月−2014年4月)。各参加者は3日間連続の測定を行い、その間の活動と時刻を日誌に記した。また、個人の測定値をそれぞれの無線通信機器使用における脳および全身ばく露量の計算値と組み合わせ、一日のRF-EMF個人ばく露量に対する種々のRF-EMF発生源の寄与を定量化した。その結果、個人の総合的RF-EM測定値は63.2μW/m2 (0.15V/m)であり、その総合値に大きく寄与するのは携帯電話(67.2%)および携帯電話基地局(19.8%)へのばく露であった;学校および家庭でのWLANはほとんど寄与しなかった(3.5%);ばく露量計算値で見れば、脳および全身ばく露量への環境発生源(放送用送信機、携帯電話基地局コードレス電話本体、WLANアクセスポイント、周囲の人の携帯電話ばく露の寄与は、それぞれ平均で6.0%および9.0%であり、思春期層のRF-EMF個人ばく露で支配的なものは自分自身の携帯電話使用である、と報告している。

ばく露