[胴体近くのさまざまな位置に保持されたスマートフォンからのばく露によるSARの変動] tech./dosim.

SAR Variation Due to Exposure From a Smartphone Held at Various Positions Near the Torso

掲載誌: IEEE Trans Electromagn Compat 2017; 59 (2): 747-753

この研究は、数値計算用にモデル化したスマートフォン(第3世代携帯電話システム(900MHz-2GHz)用アンテナ付きの現物に忠実なモデル)と日本人の男女の解剖学的構造をもつ数値計算用の人体モデルを用いて、電磁界ばく露によるSARの数値計算を実施した。さらに、データ通信時のさまざまな姿勢におけるスマートフォンの保持位置に基づくSARも算出し、その変動を評価した。その結果、組織10g平均SAR(SAR10g)は、スマートフォンの保持位置には関係なく、900MHzより2GHzで動作する場合の方が全般的に高かった;スマートフォンを胴体に対して垂直に保持した場合に、SAR10gは上昇する傾向が見られた;SAR10gの変動は保持位置ではなく傾斜角に依存する可能性がある、と報告している。

ばく露