[反響チャンバを利用した齧歯類用の無線周波ばく露システム] tech./dosim.

A Radio Frequency Radiation Exposure System for Rodents Based on Reverberation Chambers

掲載誌: IEEE Trans Electromagn Compat 2017; 59 (4): 1041-1052

この論文は、第2、第3世代携帯電話信号の潜在的な毒性および発がん性に関する米国環境健康科学研究所(NIEHS)の米国毒性プログラム(NTP)研究のために著者らが開発した無線周波ばく露システムについて、設計の新規性、技術的実装および評価を述べている。2年間のNTPがんバイオアッセイ研究用システムへの要求事項は、GSMおよびCDMA(IS95)信号によるユーザの典型的日常ばく露およびそれより高めのばく露を模擬する3つの出力レベルおよび擬似ばく露への齧歯類(ラット1568匹、マウス1512匹)の生涯にわたるばく露を厳密に制御することであった。自由行動する動物への毎日の長いばく露時間を可能にするように反響チャンバと動物個別ケージを設計した。チャンバ内電磁界の一様性は、900および1900 MHzにおいてそれぞれ0.59および0.48dBであった。電界強度の時間変動性は、2つの攪拌器による現実のネットワーク内電話出力制御と同様の特性をもつよう最適化された。SAR感度の妥当性を実験的ドシメトリで検証した結果、ばく露体積内でのSAR均一性は、ラットおよびマウスでそれぞれ0.46および0.40dBであった、と報告している。

ばく露