[日本の若年脳腫瘍患者における携帯電話使用の分析] tech./dosim.

Analysis of mobile phone use among young patients with brain tumors in Japan

掲載誌: Bioelectromagnetics 2017; 38 (5): 349-355

この研究は、日本の若年脳腫瘍患者における携帯電話の所有および使用状態を調査した。調査対象は、2006-2010年に、6歳から18歳で診断された脳腫瘍患者82例である。患者を、診断1年前に携帯電話所有者であった16人と、携帯電話を所有していなかった66人(非所有者)に分類した。3つの一般住民調査における携帯電話所有率データに基づき、今回の調査対象集団における携帯電話所有者の期待数を3通り算出した。得られた期待数と観測数との年齢調整標準化所有率比は、それぞれ0.83(95%信頼区間[CI]:0.56-1.22)、0.51(95%CI:0.24-1.04)、および0.75(95%CI:0.42-1.32)であった。今回の研究では、若年脳腫瘍患者における携帯電話所有率は、対応する年齢の一般人口での利用可能な推定値と違いがないことが示された;しかし、小児携帯電話使用が年々増加しているため、小児携帯電話使用に関する健康影響調査は継続するのが望ましい、と報告している。

ばく露

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