[文脈依存のエコロジカルモメンタリーアセスメント法:スマートフォンアプリケーションを用いたリアルタイムばく露測定、データ分析、健康評価の統合] tech./dosim.

Context-sensitive ecological momentary assessments; integrating real-time exposure measurements, data-analytics and health assessment using a smartphone application

掲載誌: Environ Int 2017; 103: 8-12

この研究は、文脈依存のエコロジカルモメンタリーアセスメント(CS-EMA)法の実施について、無線周波電磁界RF-EMF)を例にとった事例研究である。CS-EMA法とは、センサ技術の進歩を背景に、日常生活下で環境、行動、自覚症状などデータをその場、その時点で評価して記録する方法である。一過性あるいは空間変動が大きい環境ばく露の評価に有用性が高いとされている。この研究では、調査参加者は、自分のスマートフォンへの研究用アプリケーションのインストールおよびRF-EMF ばく露計の48時間装着を求められた。ばく露計からの連続データストリームから判別された4つのカテゴリー(相対的および絶対的ばく露レベル、通話、対照的状況)において、アプリケーションは参加者に質問を提示する。調査は2日間継続された。その結果、全てのCS-EMAsの74%が完了した;質問提示から回答完了までの平均所要時間は31秒であった;日常活動への影響は最小限であったと参加者は報告した;RF-EMF ばく露タイプと安寧との間に有意差は何も見られなかった、と報告している。

ばく露