電磁界ばく露実験は小動物（通常はラット）のみで実施可能なので、ラットでの比吸収率（SAR）分布の特徴についての研究は関心が高い。この研究は、入射と偏波が異なる0.05-5GHzの周波数範囲の平面波電磁界にばく露された雄ラットの解剖学的モデルでSARをシミュレートした一連の計算を実施した。全身平均SAR（SARwb）および20の主な組織での組織平均SAR（SARavg）を決定した。その結果、より高い周波数では皮膚の影響のため、入射がラットのSARに対して大きなインパクトを有し、組織のSARavgへの影響はSARwbへの影響よりも遥かに明白である；より低い周波数では、偏波が重要な役割を担っていることがわかった。ラットが自由に動き回る場合、入射だけでなく偏波も変化し続けるため、著者らは、自由に動き回るラットで比較的正確なSARwbを得るための便利な方法を論じている。
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