[ヒト被験者における自律神経系のリズムと地磁気活性との同期] med./bio.

Synchronization of Human Autonomic Nervous System Rhythms with Geomagnetic Activity in Human Subjects

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2017; 14 (7): E770

この研究は、10人の被験者心拍変動(HRV)と時間変動する地磁気の31日間の連続的モニタリングにより、地磁気活性とヒトの神経系の機能との結合を同定した。太陽、宇宙放射線、環境中の磁界についての各種の動的変化に対する、このグループの自律神経系の反応を、時系列相関分析で同定した。環境活動の3つの期間におけるHRV変数と環境尺度との相関係数およびp値を計算した。その結果、このグループのHRVと太陽風の速度、Kp、Ap、太陽電波密度、宇宙放射線の総数、シューマン共鳴パワー、磁界の変動全体との有意な相関が認められた。加えて、時系列データを時間的に動機および正規化した後、全ての概日リズムが除去された。全ての被験者は別々の場所にいたにもかかわらず、被験者のHRVリズムは31日間の期間を通じて、約2.5日の期間で同期することが認められた。著者らは、この結果は全体として、日常的な自律神経系の活動は太陽および地磁気の活動に反応するだけでなく、地磁気の磁力線共鳴およびシューマン共鳴と関連した時間変動磁界同期することを示唆している、と結論付けている。

ばく露