負の出産結果は、新生児の死亡率および罹患率、ならびに成人の冠状動脈性心疾患、非インスリン依存性糖尿病および高血圧の高いリスクと関連している。母親の要因および環境要因と負の出産結果との関連を調査した研究は相当あるものの、リスク因子の一つである構築環境の影響力については、充分に理解されていない。この研究は、MEDLINE、ScopusおよびCochraneの検索を実施し、早産、低出生体重および胎内発育遅延に対する構築環境の影響力を評価した文献を見出した。合計41報の研究がクライテリアに適合し、これを9つのカテゴリー（道路交通、緑地、発電所、ガソリンスタンド／油井、廃棄物処分場、電力線、近隣の状態、食品環境、産業）に分類した。その結果、最も一般的な構築環境変数は道路交通で、レビューした41報のうち17報（41%）で見られ、その17報のうち12報（71%）で、道路交通への高ばく露と負の出産結果との有意に低いか中程度の関連が認められた。
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