この研究は、マウスのライディッヒ細胞(TM3)[精巣の精細管の付近に認められる細胞]に対する1950 MHzの無線周波(RF)電磁放射の影響を調べた。TM3細胞を比吸収率(SAR)3 W/kgで連続的に24時間ばく露または擬似ばく露した。照射の0、1、2、3、4及び5日後、細胞増殖を細胞計数キット(CCK-8)法で、細胞周期分布、アポトーシスの割合、細胞の活性酸素種(ROS)をフローサイトメトリで、テストステロンのレベルを酵素免疫測定法(ELISA)で、mRNAの発現レベルをステロイド産生急性調節タンパク質(StAR)で、P450sccをリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(PCR)で調べた。その結果、24時間のばく露後、細胞増殖は明らかに低下し、細胞周期分布、テストステロンの分泌能力、P450scc mRNAレベルは低下した。細胞のアポトーシス、ROS、StAR mRNAレベルに有意な変化はなかった。この結果は、1950 MHzへの3 W/kgでの24時間のばく露はTM3細胞の増殖及びテストステロンの分泌に対して幾つかの悪影響を生じ得る、と著者らは結論付けている。
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