[1950 MHz無線周波電磁界放射はマウスのライディッヒ細胞のテストステロン分泌を阻害する] med./bio.

1950MHz Radio Frequency Electromagnetic Radiation Inhibits Testosterone Secretion of Mouse Leydig Cells

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2017; 15 (1)

この研究は、マウスのライディッヒ細胞(TM3)[精巣精細管の付近に認められる細胞]に対する1950 MHzの無線周波RF電磁放射の影響を調べた。TM3細胞比吸収率SAR)3 W/kgで連続的に24時間ばく露または擬似ばく露した。照射の0、1、2、3、4及び5日後、細胞増殖細胞計数キット(CCK-8)法で、細胞周期分布、アポトーシスの割合、細胞の活性酸素種ROS)をフローサイトメトリで、テストステロンのレベルを酵素免疫測定法(ELISA)で、mRNAの発現レベルをステロイド産生急性調節タンパク質(StAR)で、P450sccをリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応PCR)で調べた。その結果、24時間のばく露後、細胞増殖は明らかに低下し、細胞周期分布、テストステロンの分泌能力、P450scc mRNAレベルは低下した。細胞のアポトーシスROS、StAR mRNAレベルに有意な変化はなかった。この結果は、1950 MHzへの3 W/kgでの24時間のばく露はTM3細胞の増殖及びテストステロンの分泌に対して幾つかの悪影響を生じ得る、と著者らは結論付けている。

ばく露

研究助成