この研究は、ワイヤレス機器の極近傍での身体組織によるRFエネルギー吸収の機序を、24 GHzを超える周波数で数値シミュレーションを用いて調べた。その結果、第5世代（5G）モバイル通信に関連するミリ波周波数では、現実的な身体と発生源との離隔距離に対し、近傍界からの組織内のエネルギー吸収への寄与は小さいことが示された。更に、発生源とく露される身体との相互作用は中程度であった。この結果は、ミリ波周波数での電磁界の適合性を評価する際、近傍界での人体との相互作用は小さいことを示唆するものである、と著者らは結論付けている。
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