研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ラットにおける扁桃体の形態、場所嗜好行動及び脳のカスパーゼ-3活性に対する無線周波電磁放射のばく露の影響] med./bio.

Radiofrequency electromagnetic radiation exposure effects on amygdala morphology, place preference behavior and brain caspase-3 activity in rats.

掲載誌: Environ Toxicol Pharmacol 2018; 58: 220-229

この研究は、性成熟期のラットにおける慢性的な無線周波RF電磁放射へのばく露後の扁桃体の形態及び感情的な行動の変化を評価した。4週齢の雄のWistarアルビノラットを、サイレントモード携帯電話からの900 MHz電力密度146.60 μW/cm^2)に28日間ばく露した。扁桃体の形態を、クレシルバイオレット、TUNEL及びゴルジ‐コックス染色で調べた。場所嗜好行動を、明暗室試験で調べた後、脳のカスパーゼ-3活性を判定した。その結果、RFばく露後、扁桃体基底外側部及び皮質扁桃体では健全なニューロンの数が減少したが、中央扁桃体では減少しなかった。また、RFばく露扁桃体でのアポトーシス誘導した。RFばく露扁桃体基底外側部での樹状突起形成パターンを変化させたが、中央扁桃体では変化させなかった。RFばく露後に場所嗜好行動及び多動性様行動の変化が認められたが、脳のカスパーゼ-3活性は変化しなかった。RFばく露扁桃体の正常な細胞構造を乱しこれが場所嗜好の変化と関連している、と著者らは結論付けている。

ばく露