研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[電磁界と小児がんとの相関に関する研究のメタ分析] epidem.

Meta-analyses of studies on the association between electromagnetic fields and childhood cancer

掲載誌: Radiat Environ Biophys 1996; 35 (1): 11-18

<目的>小児ガンのリスク電磁界曝露との関連について、今までの主な研 究で曝露評価方法が一致する研究をそれぞれ共分析し、種々な切り口で曝露とリスクの量ー反応関係を検討する。<方法>1979年以降の13編の症例対照研究を検討して、表1にまとめた。この研究の5つはワイアコード、6つは曝露源からの距離、7つは磁束密度で取扱い、少なくともその中の2つを評価に使用し、幾つかのカットオフポイントで比較評価した(表2)。共分析はそれぞれの評価方法が一致した研究のみで行い、量ー反応関係を見るために研究で用いられている推定値の分散を考慮したDer Simonian and Laird random effects method を解析に使用した(本文参照)。それぞれの26の共分析による解析で得られたオッズ比信頼区間を表3に示す。小児ガンは白血病脳腫瘍リンパ腫、全ガンの4つのカテゴリーとした。<結果>a.ワイアコードによる評価では、白血病のORだけが有意な増加を示し(1.66 CI 1.11-2.49)、脳腫瘍リンパ腫のORでは増加はなく、全ガンのORは2、4レベルのワイアコードで共に増加の傾向が見られたが有意ではなかった。これらのORはWertheimerのデータを除外すると著しく小さくなった。b.送電線からの距離による評価では、白血病と全ガンのORはそれぞれ距離と反比例する傾向が見られたが、何れも有意ではなかった。c.磁界の測定又は計算値による評価では、全ガンでのORがカットポイントの値の増加と相関する傾向が見られたが、この傾向はガンの種別で見ると脳腫瘍についてのみ見られるものであった。カットポイントが解析の事前に設定されたかどうかを著者は問題にしている。

ばく露

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