研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ATRA[全トランス型レチノイン酸]で処理した急性前骨髄急性白血病NB4細胞の顆粒球分化に対する50 Hz電磁界の影響] med./bio.

Effects of Fifty-Hertz Electromagnetic Fields on Granulocytic Differentiation of ATRA-Treated Acute Promyelocytic Leukemia NB4 Cells

掲載誌: Cell Physiol Biochem 2018; 46 (1): 389-400

ヒト急性前骨髄球性白血病(APL)細胞は、前骨髄球性白血病/レチノイン酸受容体アルファ(PML/RARα)融合タンパク質がもたらすエピジェネティックな擾乱による前骨髄球期での分化の停止が特徴である。全トランス型レチノイン酸(ATRA)の治療目的での投与は白血病誘発性機序を再構築して正常な分化プロセスを再誘導する。この研究は、APL NB4細胞(APL患者の骨髄から確立された細胞株)のATRAが介在する顆粒球分化プロセスに対する超低周波(ELF)磁界(50 Hz、2 mT)の影響を、胞増殖及び細胞形態、ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)低減、分化表面マーカーの発現をモニタすることで調べた。最後に、活性酸素種ROS)産生及び関連する分子経路に焦点を絞って機序を調査した。その結果、ELF磁界ばく露細胞増殖能を減弱し、ATRA投与したNB4細胞の成熟を助けた。更に、ROS産生及びその結果生じる細胞シグナル調節キナーゼ(ERK1/2)リン酸化の分析では、細胞内酸化バランスの変化はELF磁界生物学的影響に影響するかもしれないことが示唆された。これらの結果は、ELF磁界ばく露はAPL細胞のATRAによる顆粒球分化促進することを示している、と著者らは結論付けている。

ばく露