[成人の神経芽細胞のゲノムの完全性に対する0.15テラヘルツ放射の影響の研究] med./bio.

Study of the effects of 0.15 terahertz radiation on genome integrity of adult fibroblasts

掲載誌: Environ Mol Mutagen 2018; 59 (6): 476-487

この研究は、成人線維芽細胞(HDF)のゲノムの完全性、細胞周期細胞学超微細構造タンパク質発現に対するテラヘルツTHz放射の影響を調べた。セントロメア陰性の小核形成頻度、H2AXヒストンリン酸化テロメア長の調節についての結果は、DNA損傷誘導を示さなかった。DNA損傷センシング及び修復に関連したタンパク質発現の変化も認められなかった。逆に、異数性の誘導を示すセントロメア陽性の小核形成頻度及び染色体非接合事象の増加が認められた。これらの結果は、THz放射へのばく露はDNA切断ではなく、異数性誘発性の影響を通じて、ゲノムの完全性に影響を及ぼすかも知れないことを示している、と著者らは結論付けている。

ばく露