[835 MHzのRF電磁界へのばく露はマウスの海馬においてカルシウムチャネルの発現を低下させ、アポトーシスを阻害するが、オートファジーを誘導する] med./bio.

Exposure to 835 MHz RF-EMF decreases the expression of calcium channels, inhibits apoptosis, but induces autophagy in the mouse hippocampus

掲載誌: Korean J Physiol Pharmacol 2018; 22 (3): 277-289

この研究は、SARが4.0 W/kgの無線周波RF電磁界ばく露後のC57BL/6マウスの海馬におけるカルシウムチャネル及びアポトーシスまたはオートファジーとの関連を調べた。まず、電位依存性カルシウムチャネル(VGCC)の発現レベルを免疫ブロットで確認した。海馬ニューロンにおける汎カルシウムチャネル発現を調べたところ、RFばく露後に有意な低下が認められた。海馬ニューロンにおけるオートリソソームの蓄積と共に、オートファジー関連遺伝子及びタンパク質(例:LC3B-II)の発言が有意に上昇した。但し、カルシウムチャネル発現の低下と、海馬ニューロンにおけるカルシウムレベルの低下には、アポトーシス経路の下方制御が寄与しているかも知れない。これらの結果は、RFばく露はおそらくオートファジー経路を活性化させる一方、アポトーシスを阻害することにより、海馬ニューロンにおけるカルシウムチャネル発現を低下させ、細胞内カルシウム恒常性維持を変化させ得ることを示唆している、と著者らは結論付けている。

ばく露