先行研究では、無線周波(RF)電磁界のリスクのより高い評価と、頭痛等の非特異的症状のより多くの報告との関連が認められているが、そのような関連性の縦断的特徴、リスク評価のどの側面や被験者のどの特徴が重要かについて、入手可能なデータは限定的である。この研究は、オランダの一般公衆のAMIGOコホート内の症例対照研究で、リスク評価の尺度と非特異的症状との横断的及び縦断的関連性を調べ、被験者の特徴(性別、年齢、学歴、負の影響の気質)を評価した。被験者(1720人)は2013-2014年のフォローアップ期間中に2回、アンケート調査(基地局のリスク評価と非特異的症状の指標として、認知上のばく露、認知上のリスク、健康懸念を含む)に回答した。その結果、認知上のばく露、認知上のリスク及び健康懸念はそれぞれ、横断的及び縦断的分析でのより高い症状のスコアと関連していた。健康懸念のみが、高い症状のスコアに時間的に先行していた。女性、若齢、高学歴、より高い負の影響の気質が、携帯電話基地局についてのより高いリスク評価と関連していた。これらの知見は、一般公衆におけるより高いリスク評価と非特異的症状との横断的及び縦断的関連性についての証拠を強めるものである、と著者らは結論付けている。但し、リスクコミュニケーション戦略に有益な情報を提示するため、今後の研究で、敏感でない一般公衆のサンプルにおける潜在的因果関係の方向性を調べることが望ましい、と述べている。
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