研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[性成熟期後期の雄ラットにおける海馬の形態及び学習行動に対する性成熟期初期及び中期を通じて印加した連続的な1時間/日の900 MHz電磁界の影響] med./bio.

The effects of a continuous 1-h a day 900-MHz electromagnetic field applied throughout early and mid-adolescence on hippocampus morphology and learning behavior in late adolescent male rats

掲載誌: J Chem Neuroanat 2018; 94: 46-53

この研究は、900 MHz電磁界に連続的に1時間/日ばく露した性成熟期後期の雄ラットにおける、海馬の形態及び学習行動の変化を調べた。3週齢の雄のSprague-Dawleyラット24匹を、対照群、疑似ばく露群、ばく露群に均等に割付けた。ばく露群はケージ内で電磁界ばく露し、疑似ばく露群は同じケージでばく露なしで飼育した。25日間のばく露後、受動的回避試験、8本腕放射迷路試験及びY字型迷路試験を実施し、ラット学習及び記憶課題遂行能力を判定した。また、オープンフィールド試験及びロータロッド試験を実施し、自発運動活性を評価した。試験終了後、ラットの脳を摘出し、脳切片を作成してトルイジンブルーで染色し、海馬領域の組織病理学的評価を実施した。その結果、ばく露群の海馬で、錐体細胞及び顆粒細胞の構造の損傷が認められた。学習記憶または自発運動活性には有意な変化は認められなかった。性成熟期初期及び中期の900 MHz電磁界ばく露は、学習記憶または自発運動行動に変化を生じない、と著者らは結論付けている。
EMF-Portal注記:ばく露の詳細情報なし]