[MOBI-Kids研究における不参加の選択バイアス] tech./dosim.

Nonparticipation Selection Bias in the MOBI-Kids Study

掲載誌: Epidemiology 2019; 30 (1): 145-153

MOBI-Kidsは、子ども及び若年成人携帯電話通信デバイスからの電磁界ばく露脳腫瘍リスクに及ぼす潜在的影響を調査するためにデザインされ、14か国の参加で2010-2016年に実施された症例対照研究である。この調査は、MOBI-Kidsのインタビュー参加者と、インタビューは拒否したが短いアンケートに回答した参加者における、携帯電話使用及び個人的特性の違いを調べた。また、研究知見に対する非参加者の選択バイアスの潜在的インパクトを評価した。6か国(フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、日本、スペイン)で、インタビュー拒否者の症例77人及び対照498人が回答したアンケートを、インタビュー参加者の症例683人及び対照1501人と比較した。MOBI-Kidsデータの分析に用いるため、選択バイアスファクター及び選択の重みの推定逆確率を導出した。その結果、携帯電話の使用経験の普及率は、10-14歳では参加者の方がインタビュー拒否者よりも若干高かった(対照で68% vs. 62%、症例で63% vs. 48%)。20-24歳では≥ 97%であった。15-19歳及び20-24歳のインタビュー参加者の症例及び対照は、使用開始からの年数が5年以上である可能性が高かった。選択バイアスファクターは全体として、携帯電話[の使用に関連した脳腫瘍リスク上昇について]のオッズ比OR)の過小評価が、携帯電話の定常的使用経験ありで0.96-0.97、使用開始からの年数が5年以上で0.92-0.94と少なかったが、検討した代わりの仮説的シナリオについてはばらついていた。この調査では、インタビュー拒否者のアンケート回答数が少なかったという制限はあるものの、全体として、携帯電話[の使用に関連した脳腫瘍リスク上昇について]のオッズ比における、選択的な不参加による過小評価は小さいことが示された、と著者らは結論付けている。

ばく露