[コホートのプロファイル:若年者の認知と携帯電話に関する研究(SCAMP)] tech./dosim.

Cohort Profile: The Study of Cognition, Adolescents and Mobile Phones (SCAMP)

掲載誌: Int J Epidemiol 2019; 48 (1): 25–26l

「若年者の認知携帯電話に関する研究(SCAMP)」は、携帯電話及びその他の無線周波RF電磁界を発するワイヤレスデバイスの使用が、若年期の認知行動、教育、身体及び精神衛生のアウトカムと関連しているかどうかを調べるために立ち上げた、中学校生徒についての前向きコホート研究である。その目的は、観察された関連が(1) 携帯電話からのRF電磁界ばく露、(2) 各種のRF電磁界発生源(例:DECTコードレス電話またはワイヤレス・インターネット)の組合せ、または(3) コミュニケーション及び娯楽目的でのテクノロジーの利用に関連したその他の行動学的理由、によるものかどうかを確認することである。世界保健機関WHO)は2010年、RF電磁界についての研究課題を発表した。この中で、子ども及び若年者についての前向きコホート研究には最も高い優先度が与えられた。SCAMPは、(1) 携帯電話の個人的使用が支配的となる場合、若年者に焦点を絞ること、(2) 携帯電話使用についての自己申告の情報と、ネットワーク事業者からのトラフィックデータを合わせて前向きに収集すること、(3) 携帯電話及びその他のワイヤレスデバイスの使用との関連で、認知及び行動学的発達を縦断的に評価することにより、現行の知識におけるギャップと限界に対処するようデザインされた。この研究は、若年者の携帯電話使用についての英国及び地球規模の保健政策に情報を提供する助けとなる。加えて、その他の環境ばく露(例:大気汚染、騒音、緑地の利用)についてのデータの収集により、RF電磁界ばく露を超えた豊富なデータを生み出し、この重要な年齢層におけるその他の広範な環境及び健康問題の研究が可能になる、と著者らは述べている。

ばく露