この研究は、マイクロ波放射が記憶及び海馬のシナプス可塑性に及ぼす影響を調べた。ラットを2.45 GHzマイクロ波(連続波、平均電力密度0.016 mW/cm^2、全身平均の比吸収率(SAR)0.017 W/kg)に2時間/日、40日間ばく露した。空間学習及び記憶を放射状迷路及び受動的回避試験で調べた。シナプス可塑性及び海馬の神経細胞の数を、電界電位記録及びギムザ染色でそれぞれ調べた。その結果、マイクロ波ばく露は学習及び記憶課題の遂行能力を低下させた。また、CA1ニューロンの長期増強の誘導及び興奮性の減少と関連していた。但し、短期的な可塑性及びグルタミン酸放出確率の測定の間接的指標としてのペアパルス比には影響しなかった。海馬の形態の評価では、海馬のCA1領域での神経細胞の密度が有意に低下した、と著者らは報告している。[EMF-Portalによる注記:ばく露の詳細情報なし]
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