研究のタイプ: 疫学研究

[親の職業的ばく露と小児急性白血病のリスク] epidem.

Parental Occupational Exposures and Risk of Childhood Acute Leukemia

掲載誌: Mater Sociomed 2018; 30 (3): 209-214

急性白血病は、19歳未満で診断される全てのがんの20%を占める最も一般的な小児悪性疾患である。環境リスク因子のうち、親の職業的ばく露がその潜在的素因として研究対象とされてきたが、社会的接触、有害化学物質、電磁界及び電離放射線への親の職業的ばく露の役割については一貫した結果が得られていない。この研究は、社会的接触、化学物質、電磁界への親の職業的ばく露と、子どもの急性白血病リスクとの関連を評価した。急性白血病の子ども108人、及びこれにマッチングした同数の対照を調査に含めた。妊娠前、妊娠中、授乳中及び出生後の親の職業、ならびに潜在的リスク因子についてのデータを記録し、親のばく露小児白血病リスクとの関連を推定した。その結果、上述の期間中の親の職業的ばく露は、小児白血病と関連していなかった。高い出生体重とがんの家族歴が、小児急性白血病の発症と関連していた。母親の妊娠中の投薬と白血病リスクとの弱い関連が認められた、と著者らは報告している。

ばく露