研究のタイプ: リスクコミュニケーション/リスク認知の研究 (実際的研究)

[無線周波電磁界ばく露とリスク認知:予備的実験研究] risk

Radiofrequency electromagnetic field exposure and risk perception: A pilot experimental study

掲載誌: Environ Res 2019; 170: 493-499

この予備的研究は、携帯電話基地局からの無線周波RF電磁界への個人ばく露の客観的測定の実施可能性を証明すること、ならびに、基地局からのRFばく露の潜在的な健康リスクに対する人々のリスク認知が、個人のRFばく露レベルについての彼らの知識に依存するかどうかを調べることを目的として実施された。オーストラリアのメルボルンで募集し383人の成人を対象に実験研究を実施した。被験者を以下の3群のいずれか1つに無作為に割付けた:1) リスク認知評価アンケートへの回答前に読むRF電磁界についての基礎的情報を提示された基礎的情報群、2) プレコーショナリな[念のための]メッセージを含む情報パックを提示されたプレコーショナリ群、3) 基地局からの定量的なRFばく露のサマリを提示された個人ばく露測定群。1)と同じRF電磁界についての基礎的情報は、2)及び3)の両群にも提示された。その結果、参加者の平均年齢(±SD)は36.9±12.5歳で、うち66.7%が女性であった。全体として、44.1%が近隣の基地局に気付いていた。基地局からのRF電磁界に対するリスク認知平均値(及びSD)(1から7まで)は、基礎的情報群で4.02(1.67)、プレコーショナリ群で3.82(1.62)、個人ばく露測定群で3.97(1.72)で、統計的有意差は認められなかった。但し、個人ばく露測定群では、プレコーショナリ群または基礎的情報群と比較して、自身をRFから防護できるという自信がより高かった。これらの知見は、人々に個人のRFばく露測定値を提示することは、基地局からのリスクについての彼らの認知には影響しないかも知れないが、自身の防護についての自身を高める、と著者らは結論付けている。

リスク認知

影響評価項目

ばく露