[ラジカルペアが介在する50/60 Hz磁界の生物学的影響の上限] tech./dosim.

Upper bound on the biological effects of 50/60 Hz magnetic fields mediated by radical pairs.

掲載誌: Elife 2019; 8: e44179

弱い(~1 μT)超低周波(ELF、50/60 Hz磁界への長期ばく露小児白血病リスクと関連付けられており、この関連を説明し得る数少ない生物物理学的機序の一つは、ラジカルペアとして知られる短寿命化学反応中間体である。この論文の著者らは、スピン動態シミュレーションを用いて、ラジカルペア反応の収量に対する1 μTのELF磁界の影響について 10ppm[100万分の10]の上限を導出している。これを地磁気の強度に対応する変化と比較することで、著者らは、仮にそのような弱い50/60 Hz磁界がヒトの生物学に対して何らかの影響を及ぼし、それがラジカルペア機序からの結果であるならば、そのリスクは北または南の磁極に向かって、あるいはそこから離れる方向に数キロメートル移動することよりも大きくないはずである、と結論付けている。

ばく露