この研究は、酵素活性に対するマイクロ波電磁界の影響を調べた。影響力を及ぼし得るマイクロ波放射の各種パラメータ（電界、磁界、パルス化マイクロ波、連続マイクロ波）を高度に制御した条件下での評価対象のモデル反応として、主要な産業用酵素の一つであるパパイン酵素によるウシ（イン・ビボ）及びガゼイン（イン・ビトロ）のタンパク質の加水分解を用いた。その結果、イン・ビボではマイクロ波の影響が明確に示されたが、イン・ビトロではそのような影響は認められなかった。これは加水分解反応の性質及びパパイン酵素の自己消化によるものである可能性が高い、と著者らは述べている。
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